観劇ブログ(雑記ちゃん)

かなり個人の見解です!

2022年前半の観劇を振り返る②(2022/4~6)

最近見た公演の感想をつらつらとメモです。

(「冬霞の巴里」と「カルト・ワイン」の感想のみ別記事)

普段あまり感想を書かないので、これを機に。

 

▼前提

・ちなみに推しの遍歴は、紅ゆずる→仙名彩世を追い、FC会員。現役ジェンヌ様は綺城ひか理・咲乃深音・野々花ひまりをメインに応援しております(5組全部見ています)

・他ジャンルは7ORDERメインに見ています。

 

 

■4月 花組公演 Fantasmagorie『冬霞(ふゆがすみ)の巴里』作・演出/指田 珠子

→別記事参照。

sumire8k.hatenablog.com

 

■4月 アクダマドライブ

→配信のみ。ビジュアル素晴らしく、7ORDER長妻ことながつ目当てに見たが、相変わらず植木演出はかっこいい!ダンサーはお馴染みの方々。アニメはざっくり予習したものの、後半まで見切れず。前半の近未来の世界観を十二分に伝える構成と疾走感は良かった。後半の子役が出てきてからの展開が長く、一部キャストのウィッグと衣装がハマってなくてそれが気になって仕方なかった。最後のショー、ヒプみたいに音楽メインの舞台なら効果的だけど、こういうので同じ曲を何回もやるのはどうなんだろう。観劇してたら音と光がもっと感じられて面白かったのかも!

 

 

■4月 宙組公演 ミュージカル『NEVER SAY GOODBYE』-ある愛の軌跡-作・演出/小池 修一郎 作曲/フランク・ワイルドホーン

→2回観劇。実際の世界情勢・直面する困難の中でひたむきに未来へ駆けていく宙組全員の強い気持ちと実力を感じた公演。曲の多さにもかかわらず、いつ観ても安定したまかたん・キキちゃんは素晴らしい…。出だしのハリウッドへ乗り込むかのちゃんのゴージャスな着こなしや振る舞いがかっこいい。お気に入りはみねりのエレンが銀橋での歌の途中で瞳の水分量が変えるところ…まかたんの「世界中の男が君にひれ伏す」まではまだ気丈なんですが「ぼくは出会ってしまった 運命の人に」から涙がじわっと湧いてきて…。あまりの悔しさにもらい泣きしてしまった。またオリンピアーダのメンバーで新人公演主演していないキヨの頑張りに拍手、それからるいまきせ、りっつ、マタドールの全員歌うま集団に唸った。特にまなせみら君のソロパートはとんでもない…。こってぃ、相変わらず前列観客の釣り方にときめきました!!!

ところでトップの退団公演再演で仕方ないのは分かっていながらも、あまりにも娘役に役がない…出番はあるけどその他大勢すぎ。というか最近の宙組は娘役に厳しい演目が立て続いていませんか?他の組より大量に退団して上級生娘役がいなくなるのも納得の作品続き。次のハイローも男社会の話でしょうからやっぱりその点においては期待できず。

 

 

■5月 雪組 大江戸スクランブル『夢介千両みやげ』脚本・演出/石田 昌也

→2回観劇。原作読了済み。原作も咲きわにあてはめて読むと相当萌えるが、やはり娯楽小説あるあるのお色気シーンが多いので、宝塚版でここをごっそりカットでスムーズに。あやなの悪七、夢白さんのお糸ちゃんあたりが複数人物のエピソードを混ぜ込んだキャラになっていて、うまくまとまった展開になっていた。劇団側から明るい和物というオーダーで石田先生が作ったとのことで、貧乏な暮らしが多かった雪組が千両大盤振る舞いして大きな事件もない江戸を駆け抜けていくのはめちゃくちゃ爽快。実際に声は出せないけどオープニングから日本一!と咲ちゃんたちに声援を送れるようなリズムとエンディングのお手を拝借で拍子で終わるのはかなり良かったのではないだろうか。ゆきのちゃんと愛すみれちゃんがそれぞれの同期相手に大立ち回りしてるのは憎い演出!ほかにも絶世の美女とも違わないこのみさん、強かなきららうみちゃん、おしとやかすぎるブーケちゃん等、娘役の出番がたくさんあったのもうれしかった!ほんまほコンビのあーさひまりの伊勢屋夫婦の結婚・子供を見れたのも個人的にはGOOD。

ショー・スプレンディッド『Sensational!』作・演出/中村 一徳

→何度も上演した名作ミュージックレボリューションを彷彿とさせるギラギラ中村Bショー!加入したかずきそらのおかげでスターが整理され、FFのあーさ衣装替えまで全員でつなぐみたいな構成じゃなくなったので一安心。

とにかくさまざまな音楽が結集して、捨てシーンがなくてかなり好きなショー。帽子があっても色分けでスターが見つけやすいOPでは銀橋男役の歌い継ぎの背面の本舞台で夢白さんが率いて、ひまりが率いて、ゆきののサイドにきららうみちゃん・はおりんで出てくるという雪娘のスター性大爆発構成に痺れた。全体的に影コーラスではなく舞台上で歌う娘役が多かった(ありすひめか、りなくる、105-107期の4人)のも満足度を高めた。第二章はかわいいひまりがフラミンゴに扮し、娘役を引き連れてあがたと踊りまくる。色彩と振付が新しい!その流れでJAZZ再び!ニューヨークのビートと混ざり、踊りまくる。男役が咲ちゃんの背面のパネルに待機する場面は必見。第四章はとにっかく黒い風あすくん&きららうみちゃんがせり上がりで爆踊りしながら銀橋を疾走するのが痛快!(あーさ目線で楽しむのが王道とはわかりながら)あすくん歌がうますぎる…。第五章もオリエンタルな衣装の裾が難しい拍で翻る様がきれい。ひまり一人銀橋かっこよかった!!!あやなさよならソングの後は宇宙へ。かずきそらのキレキレダンスでオーロラ集団を出迎えてブーケちゃんのソロやあーさときららうみちゃん・きわちゃんとはおりんという謎の組み合わせでのポーズに目を奪われているうちにあっという間にフィナーレへ。夢白さんが懐かしい衣装で銀橋をわたるのを何故かかりあんがサポート。芸達者かつ美男美女100期のまのみや・きららうみちゃん(きほちゃんから受け継がれた仙名彩世イヤリングしてます、要チェック!きほちゃんはDSの黄色いドレスの時に着用してましたね。ゆきちゃんはポーの一族の白ドレスやBGのOPでもしてたかと思います)・はおりんで出迎えて、ロケット&きわちゃん男役率いて歌う場面へ。変わり衣装を着こなすきわちゃん頼もしい~!

フィナーレは珍しくあーさゆきの・そらきららペアで踊ってて目が足りない!!咲ちゃんは夢白さん・ひまりと踊ってましたが、立ち位置的には夢白さんがいつも一歩リードですね。。咲きわデュエダンの興奮のままエンディング。やっぱりBショーは最高。

 

 

 

■5月 月組公演 ドラマティック・ショースペース『Rain on Neptune』作・演出/谷 貴矢

→急遽観劇。前半はタカヤワールドのSF!世相も交えながら、アンフィの独特な非現実感を以って地球に別れを告げて宇宙へ。出島に続き、またもヒロインと完全にはくっつかない?ので、恋が雨を嵐に変えたかは正直よくわかんなかったけど、小綺麗にまとめてて良かった。タカヤのセットの組み方(大きな模型を組み替える)や衣装の色彩感覚(作品によって原色でまとめたり、外したりするカラフルさ)がとても好き!

物語終わったら雨が上がり、ちなつのソロOver the rainbowでスタート。久々にスタンダードなデュエダンの後はムーンライト伝説でしめる宇宙メドレー!月色スーツ男役の迷路を抜けて巡り会うれいことくらげが熱い!!!とにかくりりの歌がうますぎる。コブラだけ何回も見たい!

とってつけたようなコンサートテーマソングとTシャツもなくて、ヅカの舞浜公演の中では一番好み。舞浜アンフィシアターの機構や客席の使い方としては最も妥当で洗練されているのは、さすが若手作家ならではの感覚…(舞浜は花星と皆勤賞で観劇なのです)

 

■5月 雪組 大江戸スクランブル『夢介千両みやげ』新人公演

→上級生ジェンヌのお近くで観るという幸運の中、なんとか集中して観劇!(終わった後咲ちゃん泣いてた…)演出は生駒先生。あがた、流石の貫禄。もう言うことなし。華純さん、ムラのパンフレットの文言からして相当頭が良さそう。芝居も理知的だが、場慣れしたあがた相手に舞台度胸がすごい!それでいて歌もいいし、自分ならではのお銀を賢く創り上げてるところに好感!個人的に顔立ちに何故か若手俳優の某橋本へいへい君のようなかわいさを感じる。かわいいのでほんまほを見返そうと思う。

かせきょーの深川マンボは上手かったが、普通の芝居のところはあまりにもあーさのための役過ぎて難しかったようで…。一禾あおくんの歌と台詞回しが小気味いい。岡っ引きの霧乃あさとくんの芝居がかなり芸達者、今後注目してみたい。

 

 

■6月 舞台「HELI-X Ⅲ~レディ・スピランセス~」 脚本:毛利亘宏 × 脚色・演出:西森英行

→最前列で観劇。遮るものが何もない中で細かい表情が見れて嬉しかった!このカンパニーの殺陣は毎度とんでもない凄さ。全知全能な平野オシリスに怯えながら、杉江イモータルを仲間に、再度玉ちゃんゼロの元へと立ち上がったところで終わった前作から、今作はまさかの時空を超えて超人類彩凪翔くん&タソペアが登場。性別がなく、精神も肉体も人間を超越した存在として描かれ、なぎしょーたち宝塚男役の見慣れない芝居の異物感が、ほんものの異質な存在として君臨していたのはかなり面白かった!スカートを外した後の歩き方一つとってもかっこいい。ただそれによってオシリスやクライのミステリアスさや強さが一気に揺らいで小物みたいになっちゃったのが、狙っていただろうけどショック。挙句ボスキャラっぽい平野オシリスは愉快犯認定!

今回はアダムとイブ状態のアガタとゼロを助けるか助けないかって話で、なんとなく場所柄のせいかすべての敵を引き付けて一つの目的の為に孤軍奮闘する姿が某メサイアの某サリュートを思い起こさせる演出…。ゆるやかに超人類へ置き換わっていったなら良かったのだろうが、旧人類を一気に虐殺しちゃったので、ゼロが犠牲となって回避エンド。(昔ウィル・スミスの「アイ・アム・レジェンド」って映画のオチが、主人公はゾンビからしたらマイナーな存在で、ゾンビでいっぱいの世界にもう人間=旧人類は過去の者で敵なんだという解釈だったと思うんですが、ヘリックス世界では旧人類の支配する世界維持こそが善!というスタンス。しかしパラレルワールドに分岐するから未来の超人類は無事らしい。なぎしょーが護衛をあっさり諦めるわけだ)漸く3作品目にしてシュンスイ周りでぐるっと動き、シデンの成長が見れたのが良かった!

メサイアが好きだったのでスタッフ陣を応援する気持ちでぼんやりこの舞台シリーズを観劇しているのだが、性別反転技術受けると過去のトラウマが起因となって超能力発現という設定に対していくらでもドラマティックな展開が描けそうだが、1作品目も2作品目も終始アガタとゼロの距離は縮まらないまま同じような問答を毎回繰り返し、裏切った裏切ってないともめまくるのをどうにもならない気持ちで眺めていた。平野&杉江の演技派キャストの投入でだいぶリズムが良くなったが、やはりアガタ含めキャストが「俺は…」で終わるシーンばかりで…もちろん演出のメインどころが罪と罰、赦しみたいなのはわかるんだが…アガタとゼロの恋愛やカイとゼロの恋愛でもない、螺旋機関のバディや仲間でもない、誰かへの熱い恩義もない、世界への大義・信念も(さほど)ない、のが色々と惜しい。というか別売りの小説本がめちゃくちゃめちゃくちゃ面白いんですよ(全員買ってくれ!!!)。万人に受けない内容だけど、性故の苦しみは勿論、贖罪やトラウマや実験の詳細も色々書かれていて、このエッセンスが何故サブキャラクターを動かす展開につながらないのか!?ともどかしい…。(そもそも本作で取り扱う内容自体が揚げ足取られて炎上しそうな界隈なので、その辺をきれいにカットしたのがこの作品の平坦さの根底に通じるということはわかっています)アスモデウスの「愛」エピソードぐらいはもうちょっと入れ込んでも良かったのでは…。でも愛という感情を「放っておけない」や「あいつのところに行きたい」という言葉ばかりで、肝心の会って何がしたいのかというところに行きつかなかったり、お互い「カイの時もアガタの時も愛している」とさっくり言葉にしないから(というかこんなセリフがないし、「大切」で終わらすのがその辺にあえて踏み入らない感じ。でも片方が性別転換して子供産んで二人で育てる未来が…??)演じる側は今後もさぞや大変だろう…。

今回ラストはアガタの後ろにイモータル(西森さんの小説読んだら判官びいき状態になること請け合い)が控え、続編を感じさせる幕引き。

正直もうちょっとチケットが事前に売れ切るビジュアル設定や物語展開にしませんか?と投書したいが、オリジナル作品として単なるBLっぽい構想にしたくないという気概はめちゃくちゃ感じるからどういうエンドになるのか見守りたく、今後も観劇予定!

 

 

■6月 SUZUHO MAKAZE SPECIAL RECITAL@TOKYO GARDEN THEATER『FLY WITH ME(フライ ウィズ ミー)』Produced by TEAM GENESIS from LDH JAPAN 構成・演出/野口 幸作

→初日観劇。脳みそが追い付かないぐらいまかたんとメンバーがかっこよかった。語彙がないがもうコンサートなのでこれぐらいの感想で良いんだと思う。せり上がってきた機長ルックのまかたんを囲む美男美女…。コントも面白かったし、ハイローも素敵だったのでうまくまとめた野口君に感謝しかない。LDH楽曲やコンサートの基礎知識があればもっと楽しめただろうな!あと「東京ガーデンシアター」、とんでもない洒落た構造でジェラシックワールドとかに出てくるようなアミューズメントシアターの様相、ニューヨークとかの劇場っぽくもあって非日常とはこのことかという感じ!東京駅からタクシーで行ったのですが大体20~25分弱でした、ご参考まで。

 

■6月 ミュージカル・プレイ『カルト・ワイン』作・演出/栗田 優香

→別記事参照。

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