観劇ブログ(雑記ちゃん)

かなり個人の見解です!

2023年前半の観劇を振り返る②(2023/4~5)

最近見た公演の感想をつらつらとメモです。

 

■4月 星組公演Bow Workshop『Stella Voice』 構成・演出/中村 一徳

→配信で視聴。ぴーちゃんの人柄、お姉さん気質のやさしさを感じる温かい作品。実力派スターとして存在感を見せつけるような意義深い(今後の路線関係の事を考えても…)バウ公演でした。特にすごかったのは森先生振り付けであろう場面。そしてここに出ている殆どの下級生はかなりの歌うま。中でも気になった方々をメモ。ナンバーワンシンガーは碧音くん。ダンスもすごい、休演が続くのが少々気になる…新人公演でも今すぐ主演してほしいのに…。羽玲くん、きしょ~くん、大希くん、詩花すずさんも歌うま。星咲ちゃんとてもかわいくて歌もうまくてダンスも姉のともかちゃんそっくり!大好きな芸風でこれからも注目の逸材!

 

 

■4月 星組公演 『Le Rouge et le Noir ~赤と黒~』 潤色・演出/谷 貴矢

→配信で視聴。あのタカヤがちゃんと恋愛を!なこちゃんを外したイレギュラー公演ということを十分に生かした配役(正ヒロインがいない)でとんでもないクオリティに昇華させるのはさすがの一言。ありちゃんのミステリアスさがれいまこの繊細な美しい若者造形力と相まって素晴らしい出来。赤と黒役も良かった。セットも衣装も面白い作りでキャストが動かす無駄のない展開も含め大満足!最後首元の赤い衣装で現れた時は呻いた。くらっち有終の美に対抗する詩ちゃんの芝居もいい…!星組らしい華を堪能!

 

 

■4月 月組公演 平安朝クライム『応天の門』-若き日の菅原道真の事- 脚本・演出/田渕 大輔

→2回観劇。うち、一回はSS!漫画読了済。

配役の時点でこれは絶対面白いぞと思っていたが予想より遥かに画が面白かった…!大劇場でこれほどまでに2.5次元っぽい演出はなかなか挑戦的で良かった。車と鬼の場面とかとてもワクワクする演出が多いし、段差を使った不穏な終わり方も大満足!いじけていてもれいこちゃんの芝居はため息が出るほど自然な発声でいつ観ても驚き…!立ち姿も性格もビジュアルも満点のちなつに、硬派な魅力のれんこん、抜擢のぱる、透明感ある歌声のるおりああたりは印象的。何故るおりあがこの公演の新公取れなかったのか不思議なレベル。一方娘役は少し雑な扱い、でも原作あると難しいからこの辺はショーで釣り合いも取れているしご愛敬。

 

ラテン グルーヴ『Deep Sea -海神たちのカルナバル-』 作・演出/稲葉 太地

→稲葉かわぞこペアにしては衣装が良く、それだけでフラットに見れたのか、、まさかの全体的にも面白かった。パンフレットのれいこちゃん超美麗ビッグショット!海神れいこちゃんがあまり踊らないのもその類まれなる高貴さでねじふせてくるラテンショー。一番お気に入りの場面はCOOL LADY。マンボの女が良すぎた、特に清華さん!!痺れるビジュアル!クラゲの緑衣装は某海外ミュのオマージュですね。そこから真珠と戯れるれいこちゃんも麗しく、ゆのくんのじゃんけん時の勝利の雄たけびと煽りは毎公演面白過ぎた。ぱるあみ中心のニューファイヤー(今作のはgroovy grove)もエモかった…。月組の娘役ってなんか面白い、他の組と違う。とんでもなくダンスの上手い娘役は天愛るりあさん?月組に詳しくなくて。。美海そらちゃんはモデルのようにかわいくてスタイルが良い。マントルロケットの舞音ちゃんの表情管理が愉快だった。

デュエダンはクラゲが超絶技巧で引っ張り、このダンスどうなんだ…と思わせといての最後キスのどんでん返しで拍手喝采だった。エトワールの役変わりも毎回感動した。賛否あると思うけどたまにはこういうのも組子の士気を上げていいのでは?可憐に見せかけてきよらさんのが思いのほか迫力あって一番好きかな。でもりりちゃんのも情念深くて良かった。とにかく歌詞が良いんですよ!!!「もう愚かな駆け引きはしない したくはないから 全てこの身体 心も全て 今あなたにしばられたい」を、あの駆け引きデュエダンの後に…!だ~~~!稲葉先生見直した!!

 

 

■4月 花組公演Musical『舞姫』-MAIHIME-~森鴎外原作「舞姫」より~ 脚本・演出/植田 景子

→配信で視聴。たまたま主演のほのかちゃんが喉を傷めたようで思うような歌やセリフになっていなかったのではないかと思いつつ、最後まで堂々とやりきってた姿に好感。軍服でもなんでもとにかくかっこいい。将来のトップスター候補ですからこれぐらいの失敗は何も影響ないと思って余裕に見ていられたのもあるのかも。原作よりも女性を見下げた描写を減らして真のロマンスへと昇華しているのでまあまあ見ていられるけどそれにしてもやはりセンセーショナルな元々の酷い原作がちらついて…。二部の帰国の意思を固めるまでの演出、床が割れるところかなりいいです。

美羽さんはダンスの人というイメージがあり、ヒロインの抜擢には正直驚き。ビジュアルも外国の美少女という感じもなく、この役自体はあまりあっていなかったので他の作品で見てみたい。咲乃深音ちゃんはだいやの恋人で芝居も歌も良かった!深音ちゃんの油絵売ってください。だいやとの並びは何回目?大好きです。すみれちゃんも日本に残した妹の芝居が切なく、、。ドレスのゆゆちゃんも華やか。あまり出番のないほってぃは健気男(最後とんでもない献身…)を好演していて、良い上級生になったなと思った。馳役のだいやは多分一番おいしい役どころでその抜擢にちゃんと応えて泣かせる芝居を見せてくれたのもGOOD!下級生のころはほのかちゃんは穏やかでかわいいような役ばかりやっていて。冬霞で真反対の荒いバチバチっとした役が意外にもかな~り合っていたのが衝撃だったので、意外と悪役のがハマるのか?!!!今後はどんな役が来るのか気になる。次は東上でしょうし、どんな展開になるのか期待。

 

 

■4月 花組公演 ミュージカル・ロマン『二人だけの戦場』 作・演出/正塚 晴彦

→配信で視聴。一路さんの初演は映像視聴済。ダンスの得意なカレーが持ち味とあってない役をやることに…と驚いたが、再解釈してとにかく優しい主人公になっていてそれはそれで楽しめた。場面の照明が暗い分、一路さんは正義が先立ってたけどカレーは他者への思いやりが見えて、その分ひとこが硬派な魅力を湛えていた。特筆すべき点として初演はとにかく初々しいお花様が最後の病院での再会で大化けして品のある女性に変身するところが凄すぎて名演技とはこのこと…と衝撃。まどかちゃんのライラは若いころの演技はいつもと口調も違って面白かったし流石に上手いなと思った、けど再会シーンはいつものまどかちゃんだった。かわいすぎて壮年感が出ないのはリストの時から変わりなし。これはお花様の元の品格がすごすぎただけなのかも。花組に帰ってきた我が推しあかちゃんは見せ場のない役でもしっかり演じ、後輩への指導等も欠かさない素敵な上級生として誇らしかった。(正直扱いには不満)最後に、マサツカ芝居常連のりんきらは見事としか言いようがない。

 

 

■5月 宙組公演 アクション・ロマネスク 『カジノ・ロワイヤル ~我が名はボンド~』 脚本・演出/小池 修一郎

→3回観劇。他にも新人公演や千秋楽は配信で視聴。

ストーリーはイケコのオマージュだらけのロングコントなのでもう特筆すべき点はないです。イルカイルカ。とにかくまかたんの偉大な歩みに感謝。かのちゃんもよく食らいついてたと思います。サヨナラショーも感動しました。今後のみねりの扱いだけが心配ですが、宙の次は中村Bなので素敵な場面が用意されていると信じて…。

・新人公演のメモ

久しぶりに新人公演らしい初々しい主演の二人。伸びしろですね。

あのんゴージャスで強い。成くん適役、歌ももっと聞きたかった。真白の役が勿体ない、主演でも良かった。サラちゃん度胸があってやり切り方が素晴らしい。のあん君の安定感(売れそう)。エイティの身体能力高い。ひばりかわいいけど細すぎるような…。

 

 

■5月 『SHOCK』

→前楽を観劇。北山君ラストステージということでキスマイFCが仕事をしてくれた。『SHOCK』自体は何度も観劇済。特に推しのTJ川島如恵留くんの出演公演は何度も観ているが、コロナの影響で北山君の博多座に行けずに今回がラストチャンスということで気持ちを入れて観た…。相変わらずのストーリーだが変わらないクオリティを保ち続ける光一くんはすごい。本当に凄いの一言。

ライバルヒロミツは歌もダンスもリズム感も良く、とにかく健全だった。これまでの私の見てきたライバルはどこか割り切れずに子供っぽくて本当にステージ0番に立ったことがないがないような理想と現実に悩む人間に見えていたが、ヒロミツは違った。北山宏光自体がセンターに相応しくあらゆる経験を積み、実力も華もあり愛想が良いので、言っていることも至極真っ当で…これまでになくヒロインの見た目がとんでもなく幼いせいで(実力の事を言っているのではないです、歌はお上手でした)コウイチを支持する様子も滑稽で、かえってコウイチが独裁者のような見え方になっていたのが新しかった。コウイチ自身最後に謝っているのも今回は捉え方が異なり、ほんとにそうだな~と思ってしまった。今後ヒロミツより強い(歌やダンスが上手い人は他にもいるのは重々承知だが、オーラや経験がものを言う世界でもあり…)ライバル役を見つけるのは相当大変だと思う。北山君、大変お疲れ様でした。